思考は現実になる】というタイトルの書籍で知られた ナポレオン・ヒル氏。

世界中のビジネスパーソンに絶大な影響を与えたヒル氏には、もう一つの隠れた書籍があります。それが、氏が亡くなってから出版された『悪魔を出し抜け』。

今日はそのエッセンスに、脳認知潜在意識の知見を添えて ”人の夢が叶わない理由”を見ていきましょう。

①したい事を先延ばしする

先延ばししても、行動しない限りずっと気になり続けます。

その時間が勿体無いのです。

もし(失敗したかな?)と感じることがあっても、何もしない人よりも経験したことでフィードバックを得られ、少しづつ学習していることになります。

私も複数ヒプノセラピースクールで学びましたが、特徴も方向性も全く別で、個人的には”その解釈は、私は同意できないな”と感じることもありました。

でも、それは当たり前のこと。

むしろ、全てを盲信させる教師危ういと感じます。

どんなメンターにも完全な人間性を求めることは誤りだと学びました。

人はみな生涯、勉強中の身だということを真に理解し、期待と違っているからと、上下の価値判断をすることは無益なこと。

私には、そうした”思考する体験”こそが いま 大いに役立っていて、どの道においても先生がたが長年、研究された時間独自のスタイルを築かれている点においては尊敬を感じています。

②外の常識(自分以外の)に流される

潜在意識を、いつも明確な目的に向かわせておきましょう。

目指す方向から心の目を逸らさないことで、潜在意識のアンテナが情報をキャッチします。

あなたと同じ目的を持っているとは限らない他者は、別方向に視点を向けているアンテナによって、あなたの進路決断にアドバイスするでしょう。

その情報や判断は、そもそもあなたの為のものではありません。

自分だけの大切なアンテナ、羅針盤潜在意識の中にあります。

潜在意識の声は感情ですが、ここで留意しておきたいことがあるのです。

一時の感情が常い正しいとは限りません。詳しくは 次の③で説明しましょう。

③判断が(真の直観でなく)恐怖心による

さあ、始めよう!と思っても、昨日までの自分なら抱いていたであろう恐怖心猜疑心が邪魔をしてしまうパターンは非常に多いケースです。

仕事生き方を変えられる人は、それよりも前に過去判断基準を変えられた人であることが基本です。

深層の自分が変われば、結果として新しいあなたのための未来に変わらざるを得ません。

自分の中の制限思考に気づけたら、その原因に向き合って自分を解放してあげるといいでしょう。

その上でもう一度、潜在意識つまり感情に従ってみましょう。

自分が変わると、相手も事象も変化しているはずです。

一旦、捉えたネガティブな印象を無用に抱き続けることで、これまで大きなチャンスになる関係を逃していたかもしれません。

初めの印象が良い悪いというのも、結果としてアテにならない体験を多くの人がしている原因です。

真の直観とは何かを取り違えていることにあります。

自分でもそれが分からない時は、タイミング周囲に起こる現象が好ましいものかで判断することをお勧めします。

人は、受け取った印象によって思考が働き、価値判断をしています。

そして思考から感情も生まれます。心の中のバイアス(先入観)だらけで色づいた”印象”や”感情”よりも、体感覚現象が教えてくれているものです。

体感覚潜在意識の声ですから。

④夢を諦めた人の意見を参考にする

どんな人でも、自分の夢や希望を叶えられていない状況にあるときは、人の希望や夢を潰してしまう傾向があります。

これは無意識レベルの作用で、わざとあなたの進路を邪魔している訳ではありません。

(厄介なことに、なかには意識的な場合もあるかもしれません)

大人になると、人は変化冒険を嫌います。

たとえ無益なものでも、一度、自分が培ったものを棄てることを嫌う傾向があります。

断捨離が難しいと感じる人が多いのも、その表れですね。

そういう他人は、あなたが変わってしまうと自身も影響も受けて変わりたくなったり、反対に、自分が変われないままで居ることに、いやでも気づいてしまうでしょう。

それが怖いのです。

それに対して、自身がうまくいっている人は(概ね)他人の選択を肯定し、尊重しているもの。

なぜなら人の選択によって自身の在り方が左右されたり、恐れを感じることがないからなのです。

⑤時間とエネルギーを大切にしない

この物質次元では、時間は有限ですね。

人と接している時には、量子レベルでも緊密な交流が自動的に行われています。

お互いにとって価値ある内容であるよう、お互いの貴重な時間とエネルギーを尊重する精神姿勢を保ちましょう。

気のおけない友人との会話でも、時には疲弊することがあるかもしれません。

日頃から良質な時間とエネルギーの交流を心がけることで、 好ましい流れにのっていけるようになります。

荘子」の「山木篇」に「君子の交わりは淡さこと水の如し、小人の交わりは甘きこと醴の如し」とあり、日常の交友関係についての言葉を遺しています。

「物事をよくわきまえた人の交際はのようである」と述べ、また「甘酒のように甘く、ベタべタした関係は小人がすることで、破綻を招きやすい」と。

⑥決意のパワーと行動

私たちの宇宙には、決意のテストと呼ばれる普遍的ルールがあります。

物理学では”エネルギー保存の法則”として知られています。

つまり、何かを成したければ、叶えたいことと同等の対価を宇宙に対して支払う必要があるという教えです。

それは思い切った決意をした時の爽快感勇気、愛の感情が発する電磁力(心臓と脳から放たれています)だったり、時間としての努力を費やすこと、あるいは行動することを指します。物理上での言語行動だからです。

ここでいう努力や時間というのは相対的かつ主観的なもので、計測器で測ることはできませんが、概して 興味のあることについて、私たちは努力時間の長さを感じません。

こうして好きなことに没頭することを”ゾーンに入っている”と表現します。

言葉の通り、精神は高い集中状態ヒプノティックゾーン(催眠様状態)のため、さほどの労を感じません。

ここに、西洋で長く研究されてきた錬金術の一節をご紹介しますね。

古来より伝わる錬金術は、鉛や石を金塊に変えるなど、たんに物質欲を満たす目的では無かったことが窺えます。

まとめ宇宙の法則錬金術の教え

錬金術は 物質を理解、分解、再構築する科学なり。

されど万能の技には非(あら)ず。

無から有を生ずること、能(あた)わず。

何かを得ようとすれば、必ず同等の対価を支払うものなり。

これ 即(すなわ)ち 錬金術の基本、等価交換なり。

璃子 Riko Claire

アウェアネス・インスティテュート

Awareness Institute


ヒプノサイキック

レッスン / セッション


米国催眠士協会・米国催眠療法士協会

認定トレーナー