もう、どれくらい前だったか.. 10年は経つでしょう。
こんな人を見つけました。
カナダ🇨🇦人のある女性が、アークトゥルスからの呼び掛けを受け取って、その日から周囲の人の時間が停止したり、空間移動したこと、奇妙でおかしな人々(おそらく宇宙存在)に出会っていったという実体験を公開していました。
ハイエンドな百貨店で働くフツーの彼女が、あるときバスに乗っていて、時間経過が1時間もずれた上、降り立ったところで 周囲の世界時間が停止。
街ゆく人びとが凍結したように止まり、店内レジの仕事中に ”You are an Arcturian/あなたはアークトゥルス人” というデジタル音声が聴こえ、途端に 周りの購買客や同僚たちも、店内放送の楽曲もガガッ… ガガッ..と、クラブDJが盤を回すように音が行き来し、時計の秒針もティクティク…同じところを行きつ戻りつ。
彼女はヴィーガン食で育った伝統的クリスチャンですが、スピリチュアリティに傾倒するでもなく、その体験をするまでは アークトゥルスの綴りも意味も知らなかったということでした。
その後、彼女は百貨店を辞め、インドへ。
しばらく、カナダとインドから発信されていましたが、いま 消息は 途絶えました。
彼女も、本物の体験をしているみたい。
彼女の話ぶりから、決して心身の異常をきたした方ではなく、真の体験者だろうと感じていました。
仲間を探していたんだと思います。
私は注目していたけれど、いつの間にか Youtubeから消えてしまい、少し切ない気持ちです。
そして日本でも、やっと数年前に(お仲間?)という人を見つけました。
男性です。
彼も次元を超えた体験を持ち、同じように体験者の仲間を探していました。
今でも、たぶん。
特異な経験をした人は、それを自慢に思うとか自分は特別であると感じるのではないんですね。
そんな(自分と同じ体験者はいないのか?)(何処かにいるはずだ?)と 探し求めるのです。
なぜって、自分がオカシクなったのか、何か狂っているのか..真剣に悩むでしょう?
”いったい何なんだ!”というようにね。
それは孤独なリサーチ。
カナダの彼女も、日本の彼も 自分が体験させられた意味を探っていました。
“スピ系”なる情報からは手に入らないもの。
映画『コンタクト』だったり『インタステラー』で表現される 非常なる世界です。
だから、なかなか発信もしないでしょう。
認められないから、否定されるから…ではなく、無駄かな…と思うから。
私自身も 仕事を通して、仲間を探していますが、出会うことは難しく、お仲間はきっと同じように 周りに影響を放ち、どこかで役割を果たしていると感じています。
どこかでコレを見つけ、ただ読むだけかも知れません。
私だって 彼にも、カナダの彼女にも 連絡しないのですから。
一定の期間だけ、ある人々と出会っては離れ、すぐに新しい関係、別のソウルに出会っていく。
そんな役割を携えた体験者、伝播者の面々が仲間内で連んでいては そもそも役割が果たせないのかも知れません。
実のところ、私も とある経験から この次元世界の時空という”現実”を強く疑っています。
たくさんのレッスン生に起こっている出来事、クライアントの事例から、それしか考えられないという結論に至ろうとしています。
まだ真実を知ったとは言えません。
証明式を示せないし、たかが数枚の写真や(証拠のない体験は多いにしても)、宇宙の真実を見てきた、知っていると言う ”悟った人”でもありません。
このような私が、今でも忘れ得ない体験の一つを記録しておこうと思いました。
時間体験です。
突然の離脱
それは ある年、クリスマス近い歳の瀬の夜、友人と行ったレストランで起こったこと。
時節柄、ほぼ満席の店内では 人びとが さざめき、華やいでいました。
1日を締めくくる ディナータイム。
円卓をぐるりと囲むように設えた深紅のソファは、5名ほどが座れる大きさで 隣席の目からも隔てられていることもあり、私たち2人は すっかり寛いでいました。
料理が運ばれて程なく、私は胸の辺りに、突然、ムカムカと 吐き気にも似た 嫌な感触が 沸き上がりました。
体調を壊すことは滅多にないので(どうしたかしら?)…そう思いました。
「ごめんなさい。ちょっと気分が悪い...」
テーブルを汚しては 一大事。
年の瀬の繁盛の折、忙しいスタッフにも 店内のお客様にも大迷惑だ。
「化粧室に行ってくるわ...」
一刻も早く 化粧室に行かなくては…と思いました。
席を立ち、化粧室のサインボードが示す方向へ 1歩 2歩… 歩き始めたけれど、すぐにこう思いました。
(化粧室まで 意識が保てそうにない..)
気を失いそう。
4歩 5歩 … 6歩 … ついに 私は気を失ってしまいました。
失神したのでしょう、意識はプッツリと 途切れました。
漆黒の闇。
どれくらいの時が過ぎたのか、分かりません。
「大丈夫?.. .ハハ (笑) 酔ってるの?」
声をかけられ、意識を取り戻します。
30代くらいの男性2人が、それぞれ左右から 私の顔を覗き込んでいます。
「あ、はい。いえ…(酔っていませんが)すみません…」
私は 咄嗟に そう答え、スッと立ち上がりました。
倒れては、いなかったのです。
「キミ、酔ったんだな〜 」
もう一度、彼らは 優しく微笑みながら、そう言って腕を支えてくれました。
ここは ウロ覚え..。
確かに 失神したのに “私はしゃがんでいた!” – その奇異なことに 私はすぐさま気づき、脳内には 疑問符だらけ。
(こんなこと、あるかな?)少し動転していました。
そう。側から見れば、私は失神など していなかったのです。
ひとは 気を失うと その場に崩れるでしょう。
ところが私は、ストン!と気を失いながら、彼らのテーブル脇の店内通路にしゃがんだまま、石化した像のように固まっていたのです。
目は開けたまま…。
だから、彼らはちょっぴり冷やかし、笑っていたのでした。
(通路でしゃがんでいる、変な人!)くらいに思ったのです。
しかし、私が異様に長く その場に固まっていたのでしょうね。
しばし、私の動静を観察しながら(何してるんだ?)と気になった彼らが、わざわざ席を立ち、声をかけてくれたという感じ。
少しおどけた口調で 、実に明るくね。
私が バタッと倒れていたとなれば、彼らはそんな笑顔でいられる訳がありません。
大慌てで スタッフを呼んだに違いなく、私は ただ そこで フリーズしていたことが分かります。
異様な体験は始まったばかり。
彼らの呼びかけで、意識が戻る 短い秒間にあって、瞳が事物や彼らの顔を視界に捉え始めるさまは、まるで カメラシャッターの羽板が小さな穴から円を拡大するように 開いていきました。
私の瞳が光りを取り戻していく一瞬の見え方が奇妙であることにも 私は気づいていました。
意識はしっかり。思考にも異常はなかったようです。
誕生した赤ちゃんが 初めてこの世界を見るとき、こんなふうに見え始めるという話を聞いたことがあります。
幼い頃の記憶を持つ男性の話です。
彼は、赤ん坊である自分の肉体に入ってから、初めて世界を目にした時の印象を、視野の中央の一点から、ブワッと周囲へと 視界が拡大していったといいます。
私も、瞼は初めから開いていたのです。
声をかけられて瞼を開けたのでなく、目を開けたまま(気味が悪いけれど)そこにしゃがんでいただけのよう。
目は開いているのに、肉体に意識が入っていないので、意識が戻ったときにシャッターを開くように、周りが見え出したのですね。
あなたは目を開けたまま、モノを認識せずにいられますか。
普通の脳をお持ちの方なら、無理でしょう。
私は しゃがんだ姿勢を保っていました。
失神しながら。
気を失っているとき、しゃがんだ姿勢のまま 維持できるかしら。
かなり 難しいです。あり得ないレベルですね。
この状態は まさしく ”死” と同じ。
いい表現が見つからないけれど “遺体“状態だったと云えます。
ただ 意識だけが肉体を彷徨いでて、どこに行っていたのでしょう。
このような時、脳は身体の一部だから、意識について行きたくても、それはできない。
意識が遠い旅をしてきても、残念ながら 脳には その記憶はないのです。
幸いにも”私”という意識は、再び身体に戻ってきました。
そして、”意識”が初めて、この世界を見た時と同じように、外界を見始めていました。
死からの再生。
この話は、まだ全体の1/3に過ぎず、時間が止まっていたという下りまで 至りません。
続きは また。
璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー