エトムント・フッサール(1859-1938) の【水槽の中の脳】仮説をご紹介します。

なんと フッサール約100年前に こんなことを言っていました。

もしかして この世界は 別世界に置かれている水槽の中に、みんなの脳が プカプカ浮いているんだけなんじゃないの?」と。

映画 “Matrix”の発想は フッサールから得たのかと思わされる 仮説です。

想像してみましょう。

どこかのラボラトリーに、たくさんの水槽があって、それぞれの水槽の中には一つずつ脳だけが浮かんでいます。

それぞれの脳には電極が埋め込まれていて、外から脳神経画像感触の刺激を与えれば、脳はそれを現実と捉えます。

脳内だけの ヴァーチャル体験!

でも、自体はそのことを知る由もありません。

脳は、実際に”それ”を見ていると脳内に映像を映し出しているし、”それに触れている”という触感を体験していて、”その香り”を嗅いでいると認識します。

電気信号だけで、他に実体が無くても構わないのです。

脳ですから、水槽の外に出る運動力はありませんし、外から受け取る信号(情報)を、解析して、”体験している”と思うだけ。

それがこの世界だということ。

それが【水槽の中の脳】が示している仮説です。

でも、本当に 私たちは、現実には 周りに 誰も存在していなくて、ただ脳内だけの劇画を見ているのが ”生涯” だとしたら…?

すると、次に思うのは別時空に置かれている 脳は 私の脳、たった一個だけかもしれないという可能性です。

一つの脳内で複数の登場人物を”見ている”と判断したら、他の脳があろうとなかろうと、それさえも(理論上)まったく構いませんね。

あなたの あらゆる確信体験も、登場人物も、全てはあなた自身の 主観的な意識体験から始まっている、と言われていることが 俄然、腑に落ちてきます。

私たちが体験している”この宇宙”には、他に誰もおらず、ただ自分の脳が全てを創り出していることになります。

外からの信号だけで、実際に存在しないものが、”在る”ことになってしまうのです。

Oneness(ワンネス)–私たちは、ひとつ

全ての動植物個人も、究極のところ、一つであるというスピリチュアルな教えは、そのことを言っているのです。

ワンネス- たった一人の宇宙

この仮説は、誰も(生きている間は)脳を外から観察できないため、反証できないと言われていて、否定することは不可能です。

だから、究極の真実かもしれないのです。

そして 私たちが 死んだ後に、ようやく 脳のシステムから開放されます。

「なぁんだ… 他には 誰も居なかったんだ。私は 人生という設定の中で、ずっと一人芝居をしていたのね!」と気付いて、笑ってしまうでしょうね。

深い瞑想トランス(自己催眠)のなかに沈みこみ、自己(セルフ)を自覚しなくなったときには、このワンネスに至ることがあります。それが、覚醒。

宇宙はない、人もいない、在るのは意識だけ。それもたった一つの意識だけ。その体験こそが、世界中の賢者(覚者)たちが、「私はこの世界の秘密を知った」と言っている、覚醒体験です。

意外かもしれませんが、哲学者の語る説は、浅薄な理解を超えた 本物のスピリチュアルな真実を教えてくれているようです。

アウェアネスIns.の【上級ヒプノコーチ&NLP講座】では脳の認知を操作することも学習します。

もちろん、ただのNLPではありません。

こうした秘密に迫りつつ、討議する内容を加えています。

その理由は、哲学的知見の広さが、さらに高度な気づきや、意識転換に役立つから。

そして、本物のスピリチュアル・コーチ となっていくのです。

哲学というより真理へと向かうための思索は、とても大切な心の作業

フッサールは、学問とは 本来、生の問題、生の意味、どう生きるのが正しいかという問いに応えるものだという学問観を持っていたと言います。

人類は、総じて今、精神性を急ぎ足で駆け上がっていますが、職業としての”ライフコーチ”たちは、そうした哲学を人びとと共に考えていく思索家でも在ります。

かつては宗教家が その役割を担っていましたが、一人の始祖の考えを盲信することが求められました。

しかし 時代は、ひとり一人が目覚めるとき。

一人一人が、少し賢くなり、進化したマスター級になって、地球ゲームを卒業しようとしています。

璃子 Riko Claire

アウェアネス・インスティテュート

Awareness Institute


ヒプノサイキック

レッスン / セッション


米国催眠士協会・米国催眠療法士協会

認定トレーナー