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今日は ジェット機のお話です。
皆さん、飛行機に乗られることも多いでしょうね。
離陸時が いちばん ワクッとして、非日常感もあり
乗客の皆さんにとっては、ちょっとココロ 踊る 瞬間かも。
仕事柄、慣れてはいても ( 今でも )好きな 瞬間!
あの アンチ・グラヴィティな奇妙さったら。
ところで、あの離陸時の4分間と着陸時の7分間は事故の確率が高いんです。
両方 をあわせて「クリティカル11 ミニッツ」(危険な11分間) と呼んだりするんですよ。
また、空港のランウェイは 必ず向かい風方向を指して 造られていることを知ったのも、前職のトレーニング生だった頃のこと。
航空機の整備エンジニアから 教わりました。
人生は物理学だと 常々 話しておりますが、その頃から 宇宙の法則に気づき始めたように思います。
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浮きあがる時は、いつも アゲンスト
航空力学では 浮力を得る時、向かい風 つまり アゲンストの風が必要です。
強いアゲンストの風が大きな翼をきって、後ろに流れていくときには、翼の上と下では空圧が変わります。
その差が大きいほど、大きな浮力となって重い機体を持ち上げてくれるのです。
また逆に着陸する時は、滑走路には追い風に乗っていける方向から侵入します。
こうして浮力を抑える必要があるのですね。
さて、重い航空機が重力に反し、 離陸する時の時速は250~300kmほど。
高度10,000m以上での巡航時速は1100kmにも達しています。
地上だと この速度はマッハ近く。
マッハと言えば音の速度です!
それほどの推進力で飛行し続けているのです。
だから益々、向かい風は強烈になる…。
こうしてずっと飛行を続けているわけです。
強烈なアゲンストほど チャンス!
そうなんです。
上空に上がったり、浮かんでいるためには大切な材料なんですね、アゲンストの風が。
それは逆風。
人生でも、飛躍的に上昇するための条件にはアゲンストが必要です。
順風ばかりだと、上がりようがないのです。
でも、逆風なら 使い方次第で 追い風よりもずっと大きな力に代わるんです。
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ただの前進でしたら、追い風の方が良いに決まっています。
けれど上昇するときは、向かい風でなければなりません。
向かい風こそが、ただの前進ではなく、次元がスッと上昇する力に変わります。
平行か、上昇か。
物事には、平行移動と上下移動があります。
から、自分はいま、どういう方向性で進んでいるのか、どう行動すればいいのかを、こうした視点で洞察してみては いかがでしょう。
もし辛い状況なら、今こそ 最大の馬力を発揮すれば 空圧の差、つまり浮き上がるパワーは益々大きくなっていくでしょう。
忍耐でもいい、行動でもいい。
いずれにしても最大の何かを発揮してみるチャンス。
ピンチが最大の奇跡に変わるのはそのときですが、 なにもずっと長い期間、頑張る必要はありません。
貨物や乗客、フル燃料を積んだジェット機が機首を持ち上げるまでは10秒~長くて25秒くらい。
勿論、ランウェイの長さや機種にもよりますけれど。
そして重力を振り切って、安定した巡航高度に達するまでは10~15分程度。
人間のMAXパワーもそれほど持続しないもの。
少しの期間でいいのです。
次にアゲンストの風が吹くのは、いつか知れないのですから。
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璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー