いま、バブル時代のファッションやメイクが再燃しているそうですよ。

そう言って、受講生がバブル時代の写真を見せてくれました。

金と黒のエルメス柄ボディコン

張り出した肩パッド

ソバージュヘアに 目の醒めるようなフューシャピンクの口元。

(懐かしい!)

同じ頃、日本中で ワインブームが起こりました。

Grand Vin(グラン・ヴァン)とは 偉大なワインを意味する語句。
ボルドー格付け一級のシャトーブルゴーニュグラン・クリュなど高価な長期熟成されたワインを指します。

私もソムリエール(男性はソムリエ)の勉強していました。

経済バブル絶頂の当時は、それもオトナの嗜み

そんな資格も、そのころは「いかにもバブリー」(←絶滅語)な

ステイタス小道具だったことが 思い出されます。

けれど、しばらく学ぶうち

人生も、まるでグランヴァンへの道のりなんだな!と思うようになりました。

そして後年には

そのことが神秘学でも伝えられる、人生ルートだったことを知ったのです。

グラン・ヴァンへの道

想像しましょう。

あなたはフレッシュな葡萄です。

プックリと丸く、薄皮につつまれた

葡萄のひと粒

陽射しを浴び、その艶やかさが引き立ちます。

ところがある日、前触れもなく摘みとられ

(さらに想定外なことに) 種皮ともにつぶされ

グチャグチャに。

え?聞いていなかったのですか…。

諦めましょう。

こうなってしまったら、元の姿には 戻れません。

もぅプックリとした、あの輝かしい姿には戻れないことを受け止めながら

あなたは思い出します。

(そういえば、そんなを聞いたことがあったような..)

そぅ、思い出しましたね!

先人たちも

畑のそばのシャトーの庭で、

何やら 囲いの中に放り込まれ、ヒドイ目に遭うらしいとか。

悟ったあなたは、潔く理解します。

(葡萄ジュースになるのも悪くないわ。

キラキラした綺麗なボトルに詰められて

ちょっと手を加えられれば

わたしの賞味期限も延びるんだし…)

葡萄の生ジュースと化したあなたは

これまでと違う在り方に、価値を発見したのです。

(わたし、悟ったかも!)

そういえば先輩たちが、云っていましたっけ。

痛いマイナス体験は、必ずプラスの結果を伴う」って。

レクイエム体験

ところが期待に反して

更に過酷な運命が待ち受けていました。

キラキラした葡萄ジュースになれたというのに

どういうわけだか

真っ暗な地下室に閉じ込められてしまいます。

(このままでは、忘れ去られてしまうわ!)

葡萄ジュースの賞味期限だって

そんなに長いとは思えません。

こんな筈じゃ…なかった

そうでしょうとも!

お気持ちは お察しします。

いいんですよ、ちょっとふてくされたって。

夜明けのこない夜はない、っていうでしょう。

(そんな悠長なこと、いってられないでしょう。

なんたって、私には 賞味期限があるの!

こんなところで、終わりたくないの)

…そうでしょうか。

ちょっと、待って!

もしかして…そんな経験をしているあなたは 格別な品種なのでは?

賢人の教えによれば

人生には「レクイエム」体験があるといいますよ。

レクイエム体験とは、スピリチュアルな成長プロセスの一つで、それまでの自我を手放すときに一度「死す」体験を指します。「再生」の前に起こるイニシエーションです。

そのとき 人は、 自我の「言い訳」や「こだわり」を脱ぎ捨てます。

でも、流石にちょっと痛い体験です。

それだけの衝撃があることで、人はやっと変われるのだと。

下降すること すなわち上昇

ほぅら!

周りの木樽の長老たちをご覧なさい。

時期が来ると

とても貴重に扱われ、彼らは外へと出ていくでしょう?

もしかして

あなたもやがて 芳醇で香り豊か、高貴なワインになるのでは…?

暗く冷たい地下室で

全てのを落として純化して

ちょっと人生を振り返ったりもして…。

静かに寝かせる時間が必要なのかも。

発酵を終えた 特級ワインには永遠という命が与えられ、まるでジュエリーのように扱われます。

賞味期限も、ほとんど永遠

年月を経れば、それだけ価値が高まります。

賞味期限なんて、ナイも同然かもしれません。

つまり

予想外の大きなマイナスは、予想外の大きなプラス変えられる。

…あなたに、もし突然のレクイエムがやってきたとしたら

どうか 思い出してください。

それは、あなたが グラン・ヴァンになるときだから。

璃子 Riko Claire

アウェアネス・インスティテュート

Awareness Institute


ヒプノサイキック

レッスン / セッション


米国催眠士協会・米国催眠療法士協会

認定トレーナー