「チャネル」という言葉は、もともと昔からある霊媒を指す場合と、エドガー・ケイシーを区別するために採用された言葉で、エドガー・ケイシーに対する呼称でした。
霊媒の一般的なイメージは千里眼、または古典的超能力で、彼岸に逝ってしまった魂と交信することを指します。
死後にも残存している精神と対話する霊媒能力は、愛する故人と話すための派手な手法にすぎませんが、それが古典的な霊媒です。
一方でサイキックによる遠隔透視(リモート・ビューイング)、情報アクセスとしてのチャネリングについて、お話ししていきましょう。
チャネリングとは実際、何なのかですが、第一にチャネリングとは、主に情報や洞察の源や、少し幸運に近づく方法や希望に満ちたインスピレーションの源にアクセスすることです。
歴史的には、主に4つのチャネリング形式があります。
もっとも古い形態のチャネリングは、シャーマニック(呪術師の)チャネリングとして知られていて、祖先の知性やスピリットを経路にして伝わってくるものだと説明されています。
古い時代の知人との関係や家系のカルマなど、今のあなたに関連する情報源とのアクセスです。
過去の生涯、他の時代、他の文化で得た知性を、血統の繋がりある家族のスピリットから得る可能性があります。このタイプのチャネリングは、元々、心理学として使われ、感情の癒しを助け、将来の出来事にうまく対処するために使われています。アクセス先は、古代の聖人という場合もあります。
2つ目のチャネリングは、クラシックな占い、予言と呼ぶスタイルです。
基本的に占いは、実際にその出来事が起こる前に出来事を予測することです。
カルマが重かった時代には、カルマを避けることができませんでしたが、現代は多少、違ってきてい流というのが特徴で、未来の出来事を変えられるという考え方が主流です。
3つ目は、癒しのエネルギーを伝えるもので、ヒーラーとも読みます。
指圧や鍼、チャクラと呼ばれるサイキック中枢のバランスを調整する人々が行っていることが多いでしょう。
気やエネルギー、生命力と呼ばれる”何か”を通じて、誰もが何かを感じることがありますが、その類です。チャネラーは癒しエネルギーの経路となり、感情と身体の癒しを手伝います。
すると身体だけでなく、精神の気づきが上昇し、神的な知性の火花へのきっかけになることもあります。
シンプルに体に触れるだけ。対象者の体を包むエネルギー領域(オーラ・フィールド)を強めることで癒しの影響を与えるのです。
4つ目は、最も現代的なチャネリングの形で、情報源へのチャネリングです。
情報源チャネリングは、20世紀で最も記録に残されているエドガー・ケイシーが行っていたスタイルです。
彼はごく限られた教育しか受けていませんでしたが、催眠トランス状態に入ると、歴史、生理学、地質学などについて講義もできたのです。
正式な教育を受けていないにもかかわらず、その知識は当時の専門家と同等もしくはそれ以上でした。
情報源チャネリングは、人類が情報、洞察、インスピレーションを得ることで目標を達成したり、戦略を構築したり、無意識のうちに出来事を創造することができます。
チャネリングは多くの人が探求していますから、もしかしたら教える人によって異なる意味を持っているでしょうが、この知識は 伝統的アトランティスの教えに基づいています。
一部は、チャネリングはナチュラルな心理学であり、芸術家やエンジニア、建築家がクリエイトする際の資源になっている可能性があると信じています。
たとえば、カラーパープルの著作で有名なアメリカの作家アリス・ウォーカーは「私は執筆しているのではありません。キャラクターの存在する世界に行くと、登場人物が内側から話しかけてくるのです」と述べていました。
一方、私個人は、余計な解釈を避け、文字通りに解釈することを心がけていて、チャネリングを情報源として信頼しています。
祖先の知性のチャネリングと同じく、私たちは過去の他の時代や他の文化での私たち自身の魂と調和し、関連する情報を日常生活に適用して、現在および将来の目標と戦略を達成するために取り組んでいます。
どの見解にしても、皆さんがチャネリングを受け入れるかどうか、受け取った情報をどう解釈するかが重要で、馴染みがないかもしれませんが、非常にクリエイティブで革新的であると同時に検証可能で実用的な情報を提供してくれるでしょうね。
トランス(催眠)チャネリングは、アトランティスやレムリアなど、エソテリックな歴史を探求するためにも使われてきました。
20世紀にはエドガー・ケイシーがアトランティ大陸のエソテリック情報を提供してきましたが、次の21世紀には変化の時代を生きるだろうと予言していました。
これは、エソテリックな文明だったアトランティスなどの過去のカルマを人類が再体験することを意味します。
いま目を向けたいのは、エドガー・ケイシー時代にチャネリングされた内容から考えても、今の私たちの姿は技術発展のスピード、生態系への驚異的な影響など、まさにエドガー・ケイシーが伝えたアトランティスの物語そのものであることがわかります。
技術を乱用し、自然を尊重しなかった大陸文明の物語です。
その物語を、いま再び、よく見つめてみるべきでしょう。
現代、まさに あの文明物語が再び、繰り返されていて進行中であることを考えると、劇的な変化、急速な技術発展、自然への攻撃という点で酷似しています。
まさに失われた歴史の中に、これから訪れる未来を垣間見ており、同じ物語を生きていると言えるでしょう。
ということは、ここ数年前とは異なる価値観や仕事、分野に心が移っていくのは、好ましい変化だとも言えます。
これまでの生き方の進路変更を余儀なくされている人が多ければ多いほど、かつての過ちを繰り返す道筋から離れ、思いがけない新しい道筋を歩み出している証だからです。
見知らぬ道は、不安も怖さもあるでしょう。
しかし、かつてと同じ道を進んだとて、結果が最悪なのは歴史が証明しています。
いくつもの文明が滅び、いくつもの動物(種)が姿を消していき、大陸や大地が不要なものをふるい落とすかのように、エネルギーを放出しています。
大枠で起こっていることは、小さな枠組みの中でも同じように起こります。
とすると、それまで基盤となっていた信念や価値観、暮らし方など(大陸や大地に相当する基盤)が振るい落とされるのも当然です。
ところで、催眠トランスのワークや理論には、こうした自動書記、チャネリング、ヒーリングなど、全てが含まれます。
皆さんも包括的、体系化されたものを選びとり、トランスのエッセンスをストレートに手にしていただきたいと思います。
璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー