アウェアネス・インスティテュートでは、チャネリングを習った、リーディングを学んだ、という方々もレッスンやセッション(2024年現在、日程限定です)でお目にかかります。

世界的神智学組織の位階に属する者として、いろいろな意味でスピリチュアリティを取り戻す時代は歓迎しているところですが、チャネリングという名のもとに、お手軽に試す人が増えていることに、真に恐ろしいこともあることをご存知ないのか…と感じられ、少々、当惑するほどです。

霊的存在と高次元存在の区別を明確にするための、考察ポイントです。


存在の性質


霊的存在 (残存有機体=幽、残存思念体=霊)
これらの存在は主に霊的な領域に位置しています。
亡くなった他人の残存思念や歴史体験、非常に低いか、物理世界と近しい意識体が含まれます。
ソレが悪いものというわけではありませんが、熱心に呼び掛け(口寄せ)るなどして、ご利益的な意図があると、現世的執着のレベルに応じた思念体を引き入れてしまう危険性は、常にあります。

高次元存在(普遍知性、数式、化学式、歴史、データ)
これらは、日々経験する3次元(空間)とプラスアルファの一次元(時間)を超えたレベルに、普遍に存在している知性そのものを指します。
高度に発達した意識、自我という意識を持たないグループ意識(生命体)や次元間の存在、またはより高い周波数や振動で活動する透明存在をも含むかもしれません。


知覚・交流のあり方


霊的存在 (残存有機体=幽、残存思念体=霊)
霊的存在との相互交流は、瞑想、祈り、霊媒(外部からの憑依=チャネル:危険性もあります)、自らの自然なサイキック知覚などをおこなっている最中に報告されます。

高次元存在(普遍知性、数式、化学式、歴史、データ=人格を持たない情報のみ)
高次元存在との出会いは、意識の変容だったり、強烈なエネルギーシフト(電磁気的な微細振動、細胞や血流の変化)、または現物理学では説明できない物理現象を含め、より複雑な経験を伴うことがあります。


目的と影響


霊的存在 (残存有機体=幽、残存思念体=霊)
霊的な導き、保護、魂の進化に関連しているほか、他者の残存思念の場合は、ソレに左右される場合があります。
主に個人的な成長、癒し、啓発に影響を与えますが、反対に良くない影響も背負うことがあります。

高次元存在(普遍知性、数式、化学式、歴史、データ)
人類の進化への影響、高度な知識(数学や天文学、化学など)とテクノロジーのアイデア共有、または普遍的な規模での意識の進展を支援するなど、より広範な目的を持つでしょう。


シンボル、印、兆候


霊的存在 (残存有機体=幽、残存思念体=霊)
とても個人的なサイン、国や地方、家族の文化レベルで馴染みのあるシンボル、夢、シンクロニシティなど、小さい兆しかもしれません。
しかし、個人的に非常に心に残るでしょう。

高次元存在(普遍知性、数式、化学式、歴史、データ)
幾何学的パターン、光の現象、または複雑なエネルギーのサインなど、より抽象的または普遍的な徴候を使用します。
こうした意味を理解できないままでも構いません。
3次元的な脳では理解できないレベルを抱合しているからです。時期が来るまで待ちましょう。
個人的なガイダンスというよりは、大きな役割があると思っていいのです。

最終的に、霊的存在と高次元存在を区別するには、深い直感、霊的な進歩成長していることが必要でしょうね。

時には、これらの分野で冷静な知見を備え、かつ豊かな体験を経た実践者であるなど、バランスの良い洞察力が必要でしょう。実のところ、高次元情報ほど、一見して意味を掴めないことが多く、先進的な情報ゆえに、少し時間が経ってから、時には何年もしてから…ようやく(あ!)と気付けることがあるからです。

オープンな心だけでなく、しっかりした洞察、観察、左脳力も持ち合わせながら、体験を見つめることが、きっと最も重要なのだろうな…と、多くの事例に接するたびに、感じます。