”シンクロニシティ”は、まったく関係がないと思われる2つ以上の出来事が関連しているように体験される現象で、分析心理学者のカール・ユングによって作られた言葉です。
彼はこの”異常な偶然の一致”をシンクロニシティ・共時性という分類に含めました。
”意味のある偶然の一致”という言葉を用いることもあります。
彼が シンクロニシティを定義した方法の1つに、非因果的関連の原理があります。
この原理は、片方の出来事が もう一方の原因となっていない、つまり 因果関係がない 2つの出来事が関連することを意味します。
もう一つの原理として 因果的並行性 があります。
一方が他方と類似していたり、同じパターンが対応している(と思われる)ケースで、同じ性質を示しているけれど、お互いに原因も関連もない 2つ以上の出来事を指します。
こうした解釈は主観的なものなので 非科学的だと主張する人もいるでしょう。
しかし ユングは 因果の法則と同じ様に確実に存在すると主張していました。
シンクロは 多次元の証し
神秘学の伝えるところによれば、シンクロニシティは 私たちが認識している3次元とは別の次元があることを意味しています。
私たちは 3次元の枠組みの中で、すべてを知覚しています。
しかし 物理学の “ひも理論” は 合計で10次元 あると論じており、超弦理論では11次元とも言われていて、それらの次元が実在するであろうことは 高度な数学によっても 支持されています。
他の高い次元の物理法則に基づいて起こる出来事は、私たち 3次元の視点ではまったく説明できないものであることは 明らかです。
シンクロニシティの原理を理解するには、この次元という考え方を当てはめると理解しやすいかもしれません。
まず、私たちは 2次元世界の住人であると仮定します。
2次元しか知らない私たちが、突然 どこからか現れた 3次元の物体に遭遇するとしましょう。
すると 私たちが知覚し、認識できるのは その物体の2つの次元だけです。
例えば 底辺が正方形のピラミッド型をした 四角錐を見たとします。
私たちは 2次元世界の住人ですから、横からそれを観察すれば三角形であり、下からそれを見れば正方形です。
2次元の存在である私たちにとって、この場合の三角形と正方形は 完全に異なる別のものと捉えます。
けれど 3次元世界の存在から見れば、これはピラミッド型という、同じものの 違う側面です。
2次元の私たちには それらが同一のモノの ”別の現れ” だなんて 全く気づくことができません。
それを理解するためには、高い次元の体験や知識が必要なのです。
同じように、この3次元で起こる 2つの出来事が 同じ特徴を有しているシンクロニシティは、実際には 1つの出来事の別の側面を体験しているに過ぎません。
シンクロニシティには、3次元の私たちが知覚できるよりも多くの次元が関わっているわけです。
ところで 潜在意識は全ての次元を認識していると考えられていますから、潜在意識との疎通がスムーズな人は このように多次元的に発生するシンクロニシティに、より頻繁に気づく傾向があります。
つまりシンクロニシティが増えているなら、あなたの潜在能力(サイキック)、さらに奥深い能力が ある種の進歩を遂げた表れでもあります。
シンクロニシティを役立てる
さらに、シンクロニシティのパターンや傾向を識別できたら、そのシンクロニシティを より役立てることもできますね。
例えば、起こっているシンクロニシティが望ましいパターンであれば、あなたの各次元においても良いパターンが起こっているという意味ですから、何かを始めるには良いタイミング!
また シンクロニシティが好ましくないパターンであれば、あなたのすべての次元でも、今は あまり好ましくない流れでしょう。
このようにシンクロニシティは 羅針盤にもなり、神秘学では 非常に科学的に様々な叡智を知ることになります。
シンクロニシティを通してパターンを見抜けるという考え方の基礎にあるのは、存在すべてのものの統合。
統合とは、すべてのものは 他のすべてと関連している(最終的には一つになる)という考え方で、まさにシンクロニシティが示すように、外面的には別々の出来事ではあっても同一性が内在しています。
シンクロニシティは 、あなたに多次元的な統合が起こっていること、そして人生(この宇宙世界)には、目に見える以上のものがあるという真実を教えてくれているのです。
璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー