先日のタロット講座で話題に挙げたのは、偉大なる白色友愛同胞団。
「 グレート ホワイト ブラザーフッド」に関する伝承です。
[グレート・ホワイト・ブラザーフッド](偉大なる白色友愛同胞団または大白色友愛同胞団)は、概念上の存在として、人類の精神的進化を導くマスター集団として、西洋では知られています。
あるいは 光りの啓発を受けた者(=イルミナティ、イルミナトウス)階級、または昇天した(=アセンデッド)賢者のグループ…などとも伝えられていましたが、実際はアトランティス時代を過ごし、惨禍を生き抜いた先人たちの一団です。
概念や幻想が生み出した「アバター」などではなく、実在した 文明の先達です。
The Great White Brotherhood |
19世紀後半に神智学協会を創設したサイキック、ブラヴァツキー夫人により、グレート ホワイト ブラザーフッドの歴史が、知識階級に広まったようです。
物理次元を超越し、高度な精神的啓発(=イルミネーション)を遂げた存在やアセンデッド マスター(昇天した師)の一団を指し、グレイト ホワイト ブラザーフッドには、イエス、仏陀、セイント・ジャーメイン(=サンジェルマン伯爵)など、歴史的および神話的な人物が含まれています。 |
グレイト・ホワイト・ブラザーフッドは前文明の、いわば生き残り。
生かされたというべきか、準備された計画というべきか…。
現文明では裏方となって人類の精神的発展に寄与し、地球の精神的進化を導き、今もって、選ばれた個人や指導者を通じて、知恵と知識を伝えていると考える人もいます。
言うまでもなく ホワイト(白色)は純粋さと啓発、光りの象徴です。
白人種という意味ではなく、精神的な輝き(=イルミネーション)を表しており、胴に巻いた腰紐は「結びつき」の象徴です。
ヒプノセラピーやリーディング、神秘体験のビジョンには、白亜のローブをまとい、腰紐を結んだ「マスター」「ガイド」「指導者・保護者」のイメージとして、その姿で表象されますね。
その元型こそ Great White Brotherhood の姿です。
この グレイト・ホワイト・ブラザーフッドに指導を受けていたのが、 紀元前10世紀(紀元前1,000年)頃のエッセネ派。
エッセネ派はエジプトのモエリス湖畔に、共同体(ブラザーフッド)として住んでいました。
叡智の教え、歴史、宇宙のこと…それらの文書を保管し、略奪や破壊から守ってきましたが、保管場所がたった1箇所だけ..というのは危険でした。すべての記録が失われてしまうこともあり得ます。
そこで 一部のグループは秘密の文書を携え、死海のほとり、エンガッティや クムラン(←クムラン教団と呼ばれています)に移り住みました。
互いのグループは兄弟姉妹、同胞(=ブラザーフッド)として、同じ規範に沿いながら、外の一般住民とは離れた独立共同体として暮らしていたようです。
そんな中で、ヨシュア(=ジョシュア、ジーザス、イエス)は超ヒーリング力を身につけたり、分子構造を変えるエネルギーワーク(水を赤ワインに変えた逸話があります)、空中浮揚(アトランティス文明時代のピラミッド建造テクノロジー)などを修練したと考えられます。
ところで、この共同体に入るためには、3年の見習い期間を経ること、所有するものすべてを手放すことが求められました。
眼に見えるモノには執着心が無いという証しのためです。
おかげで、共同体としてはかなりの富を持っていたようで、住居や修行場、病院のような施設もありました。共同体の富は、貧しい人や治療を要する人の為に使われたのだそうです。
グレイト・ホワイト・ブラザーフッドの教えを継承した彼らが「病院」の創始者でもあったのです。
グレイト・ホワイト・ブラザーフッド – のちに 秘密結社にならざるを得なかった秘密の守り手たち。
富と知恵をもって、社会に貢献する姿とその理想は、タロットの ’ペンタクル10’ に描かれています。
自分の親族、子孫だけが(ウェ〜イ🎵)(ラッキー♡ウハハ〜)という蓄財、成功、幸せである、といったイメージは、そこにはありません。
このようにして背景を知っていくと、カード絵の意匠が、一般的な解釈やカードの意味とは 少しばかり次元の違う内容を語りかけていることに、はっと気付かされますね。
璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー