日本では、グレイト・ホワイト・ブラザーフッドについて、あまり伝えられていませんが、それは古(いにしえ)より神秘のベールを保ってきたからに他なりません。
こうして多くの情報が手に入る現代にあっても、誰でも見つけられるところには彼らの情報が少ないことが、その理由でしょう。
まずは ニコライ・コンスタンチノヴィチ・レーリッヒ(ニコライ・リョーリフ)に触れておく必要があります。
彼はロシアの上層エリートに属し、サンクトペテルブルク大学で法律と芸術を学びました。
ブルジョワ・エリートである彼は1917年にアメリカに移住しますが、1920年代にはインド、チベット、ヒマラヤを旅して芸術的、精神的な故郷を見つけました。
仏教から始まって、後期には密教に惹かれたようです。
当時、密教やシークレットな科学分野で最も著名なヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー女史とは親密でしたが、彼の取り組みは政治にも及び、戦争の違法性を訴えるなど、精神世界の探究者としてだけでなく、社会活動者であったことも特筆すべき側面です。
1935年には彼の指揮のもと、戦争行為中の文化財保護を含む国際条約「レーリッヒ条約」が締結され、ノーベル平和賞に何度もノミネートされました。
-Wikipediaより一部抜粋-
ニコラスは、神秘学派のマスター達とのチベットでの体験について記しています。
この神秘学のマスター達こそ、アトランティス文明を起源とする宇宙的マスター(達人)系統を継ぐブラザーフッド達でした。
宇宙的マスター(達人)とシャンバラに関する対話を行っている箇所を引用しましょう。
当時から大変動に関する叡智を伝えていたことが分かります。
「大いなる出来事が近づいた。世界の統治者は戦いの準備を整えた。多くのことが現れつつある。宇宙の火は再び 地上に近づきつつある。惑星は新しい時代を現しつつある。しかし新時代が繁栄する前に 多くの大変動が起きるだろう。霊性が十分に進歩しているかを見るために、再び人類は試される。すべての良き力を結集しないなら、大変動は避けられない。シャンバラとともに働くものは隠遁しているのでなく、あらゆるところに旅しているが、多くの場合、人々は その正体を知ることがない。ときにはお互いでさえ わからないこともある。しかし 彼らは自身のためでなく、偉大なシャンバラのために働いている。そしてすべての者が匿名という大いなる象徴を知っている。ときに彼らは裕福に見えるが、所有物は持たない。すべての物は彼らのためにあるが、彼らは それらを何一つとして自分のものとはしない。このように シャンバラに身を捧げるとすべての物が取り上げられ、すべての物が与えられる。本質的にシャンバラの教えはここにある」
伝説のシャンバラ
“シャンバラ”が登場しましたから、ここでシャンバラについても触れておきます。
シャンバラ(Shambhala)は伝説上の王国で、中央アジアのどこかと想定され、アガルティー(アガルタ)、トゥーレ、シャングリラなどの別名でも呼ばれています。
「シャンバラ」の世界を具体的に表しているのが、仏教の最終経典と呼ばれるチベット密教の『カーラチャクラ・タントラ』時輪タントラです。この最終経典を説いたのは釈迦、ゴータマ・シッダールタ自身。
釈迦は「シャンバラは雪と氷に閉ざされた北にある!」と言い残しました。
さてニコラスは、ヒマラヤの入口「シッキム」に到着し、未確認飛行物体も目撃したようです。
そのことをチベット高僧に話すと「あなたはシャンバラから祝福されているかもしれない」と言われ、旅の目的を「シャンバラ」探求に変えました。
この高僧から、彼はチベット仏教の源となった存在を知ったのです。それが「シャンバラ」でした。
また1627年にもステファノ・キャセラ、ヨハネス・カブラルというイエズス会修道士が中国に行く途中、ブータンを訪れたときにシャンバラの存在を知ったとあります。
チベットの中心地ラサにあるマルポリの丘に「ポタラ宮殿」がありますが、王国シャンバラへの入口がその地にあると考える人もいます。ちなみにポタラ宮はダライ・ラマの住居です。
多くの人は「シャンバラ」を「極楽」「あの世」と考えているようですが、チベット僧侶は「シャンバラ」をこの世にある特定の地域、現に実在すると考えていることは、次のダライ・ラマ14世の言葉からも窺い知ることができます。
シャンバラは地図を広げても見つけることはできない。それはカルマと徳の熟した者以外には見ることも訪れることもできない清浄な土地である。そこには通常の人が飛行機の切符を買ってもたどり着くことはできない。もし将来、宇宙旅行の技術が発達して超高速飛行が可能になれば、あるいはそこにたどりつけるかも知れない。だがその切符は高価だろう。実際にはその切符とは徳を積む行為であるからだ。また「シャンバラは幻想や象徴ではなく、この世に実在する世界である。
実在すると断言しているのですね。
1930年にインドからチベット入りしたアメリカの探検家、ドク・アンダーソンは、チベットに入国した際、ラサのマルポリの丘にあるポタラ宮に招かれます。
そこで彼は、白人で宮廷の侍医をしていた人物と親しくなり、その白人ラマから、アガルティー(シャンバラ)は地下トンネル網を通して全世界と繋がっていて、ポタラ宮にその入口の一つがあるのだと、巨大な黄金の扉が示されたと記録していました。
長くなりましたが、ようやくグレイト・ホワイト・ブラザーフッド(大白色友愛組織)について、述べる準備が整いました。
宇宙的マスター
宇宙的マスター(達人)の一部は、いまも地球に転生しており、個人あるいは集団としての使命を果たしていますが、他にも肉体を持たず、宇宙領域から直接、働きかけているマスター達がいます。
現在、地上に転生中の者はグレイト・ホワイト・ロッジ(大白色ロッジ)と呼ばれる世界中にまたがる機構を成しており、その入門者は任務を遂行するために転生している者たちとされます。
そして その上位である不可視の機構がグレイト・ホワイト・ブラザーフッド(=聖白色同胞団、または大白色友愛組織)です。
上位であるグレイト・ホワイト・ブラザーフッドは、人類史のかつてより天啓を得たすべてのソウルによって構成されており、地上に転生中の存在も、転生していない存在も含めての総称です。
彼らは、自分が何者で 何をしているのかは語らず、偉大な謙虚さを尊びます。
名声や知名度にとらわれることがない存在達です。
古い格言にも、”識る者は 語らない”という言葉があるように、悪しき自尊心、虚栄心に打ち勝っており、それら人間的な欠点に心が囚われることは もはや無いとされているからです。
マスター(達人)の幾人かは 自らの学校を作り、能力があってふさわしいと認められた人に教えを授けています。
なにしろマスター(達人)とは、叡智を携えた存在を指し、第一の目的は人類に奉仕することですから、生徒のたった1人でも、教師を超える輝きを放つ日まで(師を超えることは宇宙の摂理です)より高遠な理想に向かい、絶え間ない前進をはかります。
親子でも、ひと世代ごとに、知能や新技術への適応力、体格など確実に進化してきましたから、精神面でも先輩や師を超えるのは進化の法則と言えます。
また、生徒を多く持つことがマスターではなく、後輩のマスターを創りだすことがマスターの証と伝えられていることも、大いに頷けるのではないでしょうか。
こうした先達を 神秘学派では宇宙的マスター(達人)と呼び、宇宙法則に完全に従って考え、行動することにマスタリー(熟達)していることを示します。
これを読まれる方の中にも、次なる目覚めのマスターが大勢、控えておいでのことと思います。
セルフマスタリー(自己修練)をしつつ、知識を公開していくことで、宇宙的マスター(達人)は、人類とコズミック・インテリジェンス(宇宙的知性)を媒介する存在となっていくでことが期待されます。
時間は待ってくれません。
おおよその人類が精神進化する速度が(あいにく)想定外に悠長で、遅すぎるのでしょう。
教えと称する、少しばかりトンチンカンな教え、リテラシーを欠いていたために盲信してしまった情報等が解かれていくでしょう。
けれど、最も重要なマスター(達人)は私たち内部の達人、すなわち自身のソウル意識です。
自身の内的マスター(達人)にであう事は、”師は弟子の準備ができたときに現れる”という言葉で表される通りで、例外はありません。
もし、あなたが今世で宇宙的マスター(達人)となる予定なら、目覚めたソウル、内部のマスター(達人)との交流が、きっと始まっていくでしょう。
こうした使命を帯びたソウルを守り、指導するため、当人が動き出さない(動けない)場合、宇宙的マスター(達人)側から接触されることもあります。
あなたが基準に合致したとき、ある出来事を体験させるために選ばれた人が突然に現れて来るのです。
そこであなたは指導とインスピレーションを受け、必要な場所と時で 恩恵あるいは奇跡の一端を体験するかもしれません。
また、宇宙的マスター(達人)は、基本的には達人であるかのような印象を持ちません。カルト的教師、(最悪では教祖)に陥る誘惑を避けるべく、彼らのレベルでも修練中の身です。
誰でも 自分自身が弟子でありマスター(達人)でもあることを強調したく思います。
イルミネーション=宇宙の知性
こうしたブラザーフッドでは、神秘体験を経験したことによって啓発された者を“イルミナトゥス”と位置付けています。
“イルミナティ”も光り(=イルミネーション、宇宙の知性を表す)の派生語ですが、なぜだかダークサイドの能力者としてのみ、その呼称が拡散されていますね。
ニセ情報を拡散したい意図が見え隠れしている感すら伝わってきます。
なぜなら真の悪なら、その情報は巧みに隠され、皆さんの目に届かなく操作されているでしょう。残念ながらそれが地球です。
ところがイルミナティに関する紛い物情報はネット検閲にもかからず、拡散し放題。
つまりイルミナティなる噂は、真実でしょうか。
ここでは控えめな表現にとどめますが、ホワイト・イルミナティは存在します。
それについては 別の機会に譲ることにしましょう。
”識る者は 語らない”のが宜しいように。
璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー