物理、化学、地質学など をハード サイエンスといい、それらは生命科学や天文学へと拡大してきました。
他方、心や意識は社会科学分野です。
そして ハードサイエンスよりも、なぜだか地位の低かったソフトサイエンス。
ところが今、その立ち位置、認識が変わろうとしています。
思考が物質に変わる時
ドーソン・チャーチ著「思考が物質に変わる時」 (原題 : Mind to Matter)から興味深いデータをご紹介します。
著作によれば、ニューヨーク・シティー・カレッジの物理学者、グレゴリー・マットソンは「意識は、高次元を含む原始的意識フィールドである宇宙意識とつながっているのではないか」といい、宇宙を知ることは 自分を知ることかもしれないという彼の主張は多くの賛同を受けているそうです。
場のフィールドは 私たちが気づいていなくても常につながっています。それは鳥や魚の群れ行動により説明されるとおり。スーパーコンピューターがなくても、群れや細胞同士は自然と同期するようにできているのですね。
感情は伝染する
また、マサチューセッツ州のフラミングハム(1948年に心臓病と卒中の原因を探るための国立心臓病研究所が設立された)では5000人が集められ、あるテストが行われました。
幸福度を図り、それが周りにどの程度 影響を与えるかを調べるテストです。
その結果は以下の通り。
・ある人が幸せを感じると、その近所の人や友人、家族が幸せに感じる割合を34%にものぼった。
・1マイル以内(6km)の近所の人が幸せを感じる割合は、さらに25%もアップした。
でも、こうした意識フィールドの共有と、その影響を 私たちは実際に体験していますね、日常で。
別の実験では、赤ちゃんは家族の誰かが悩んでいるときだけでなく、全く知らない人でもあっても 近くにいる人の心が乱れているときに泣くことが分かっています。
赤ちゃんの神経路は周囲の人にかなり影響を受けているのです。
一般的に、私たちの身体から放出された電磁波は、およそ5メートル先まで及んでいるとされています。
もし 誰かと5メートル接近したら、もぅ言葉を交わすことなく実際にコミニケーションをとっていると考えてよいでしょう。
首都圏では 通勤時に満員電車に揺られて数十分….車内で具合が悪くなる方が増えていますが、その原因が判る気がしてきます。
天才発明家のニコラ・テスラもこう述べていたようです。「宇宙の真実を知りたければ エネルギー、周波数、振動などの観点から 物事を考えなくてはならない」とね。
思考-私たちが宇宙へ放つ信号
著作はさらに こう続けています。
あなたが感情を乱すと同時に、あなたは宇宙に向かって信号を発信していることになる。
脳と意識が信号を作り出し、その信号でエネルギーフィールドを作っているのだ。
今や、さまざまな生物の電磁波も測定可能となり、科学雑誌「サイエンス」に掲載された研究で明らかになったのは ミツバチが 花の蜜から放たれる電磁波を検知し、どの花に多くの蜜があるかを知るのだそうです。
ブリストル大学の生物学者、ダニエル・ロバートが共同執筆した研究論文に「マルハナバチは、他のマルハナバチが訪れた花かどうかを読み取り、その花を訪れる価値があるかを検知できると 私たちは考えている」とも記しています。
そして 藻までが電磁場を感じることもわかっているのだとか。
ソフト・サイエンスの研究も、日々の私たちの現実に大きく関係する分野に思われてなりません。
璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー