「ひとは 2つの翼をもっている」

これは、ある日の夢のなかで ‘教師’が わたしに云った言葉です。

それは、いつもの夢というよりも、なんていうか…異質な次元世界のお話。

覚醒体験をした1週間後の、ある夜の。


皆さんは、目覚めても なお、 強烈な印象を残すをみたことは あるでしょうか。

生涯で一度あるかないかといわれる「至高の体験」のあと

私には しばらく示唆的な夢が続いていたのです。

その一つが こちら。

夢の中で

教師’は 私の一方の肩を指しながら、こういいました。

あら、 羽根が片方、外れかかっているわ。まずはそれを治さないと!

そういって、教師は 私の肩に手を廻しました。

何らかの処置を終えたのでしょう。

そこから私の記憶はありません。

時間がたったのか、それもわかりません。

突然 バンッ!と 全身が跳ね上がるほどの大きな衝撃を感じて、目が覚めてしまいました。

話を戻します。

夢の中で、気づいた時には、私は殿堂のなかの大ホールにいました。

ホールには何千という人びとが集っていて、私もともに何か レクチャーを受けていたのです。

内容は覚えていません。

ただ、女性の教師が壇上で話す姿は くっきりと見えており、あんなにも距離があるのに、それは不思議なことでした。

先生というより、師というか。

凛としていて賢くて、厳しく冷静そうなのに、内には温かさと熱を秘めている。

そんな印象が会堂の壇上から末席にまで伝わってくる、どこか普通じゃないなと感じさせるひとでした。

さて、レクチャーが終わると、 街道を埋め尽くしていた数千もの聴講者は、瞬時に消えて居なくなり、残っていたのは私を含めて人だけ。

すると 今度は 教師が(ほとんど瞬間的に)私たちの前に移動して来ており、冒頭の対話のとおり、ハズレかかった(私の)羽根を直さなくちゃね!と言われたのでした。

「あなた方には、羽根があります」

教師がいいます。

「あなた方は、あれと同じものを持っています。だからここに残されたのですよ」

そう言って教師は壇上を 示しました。

壇上には、大人がすっぽり入るほど 大きなシリンダーがあります。

よく見ると、中では碧いスポットライトに照らされた ”” が、上に浮かび上がったり、下に沈んだり……ゆら〜り、ゆらりと動いています。

まるで、水中バレエのようです。

キャンドルのように、滑らかなテクスチャーの 真っ白な肌。

東洋人でも西洋人でもなく、成人か子供かも不明ながらも 整った顔立ち。

今でも その表情を しっかり覚えています。

あれと同じもの…って 、なに?)

言われたことの意味が理解できなかった私は、もう一度シリンダーの中をよく見ました。

すると ”水中バレエ”の、その人の背には うっすら 透けて見える、繊細な羽根 がついていました。

(あら、人間じゃないんだわ… )

…と、思ったその瞬間

教師が 私の肩に手を伸ばし(冒頭のように)、羽根を治してくれたというわけです。

夢 – それは 隠喩の世界

ところで、夢に込められるメタファー (隠喩)は、いったい 誰が 作るのでしょう?

夢を、即興で創作するのは 、いったい? 

それまで 疑問に思うこともなかったのに、夢とは何か意識とは何か と 深々と考えるようになりました。

【片方の羽根が外れかかっていた】という言葉は、それから暫く、心に モヤモヤと引っかかっていました。

(取れかかった羽根…、羽根… それって何のことだろう?)と。

こうして1年以上も過ぎた ある時に

ハッとしました。

右脳と左脳のインテグレーション

「脳 のことだ!」

ひとは右脳と左脳をもっています

それまでの私は 右脳側のセンス機能否定してきたことは、今になってわかります。

そのことに気付いたとき、夢の意味が すっかり腑に落ちました。

私たちには 脳という「羽根」があるということ。

だから 両方の羽根を使いなさいと示唆されたのだと 。

鳥には ふたつの翼がありますね。

もし 片方しか機能しなければ、どれほど頑張っても1cmさえも飛び上がることが困難でしょう。

しかし2つの翼になった途端、どこまでも遠く、高く飛んでゆくことができます。

しかも楽に!

人間も、同じでしょうね。

左脳は論理や計算や計画、言語など、数式化・言語化された情報を分析したり、処理しています。

他方、右脳感情感覚(肉体でキャッチする五感と それ以上の感覚意識)、空間情報時間感覚など、数値化言語化できないものをとらえています。

またエソテリックな教えでは 、左脳を男性性右脳を女性性と伝えており、右脳と左脳がつながるとサイキックが活性化すると述べています。

スピリチュアリティサイエンスの両翼を統合すれば

人間はもっと明晰になれるでしょう。

昨今の 潜在意識ブームを見ると、私たちは 再びそこに還るのはないかと思われます。

こうして意識と脳精神と感情の神秘な世界へ

私の探究と冒険が始まりました。

いま振り返っても不思議なのは

私にそれを教えてくれたのは 気まぐれな 夢

潜在意識からのリアルメッセージ

潜在意識は言葉を持っていません。

だから、イメージや物語として、私たちに語りかけるんですね。

手の込んだことに

今回は ”羽根” という 暗喩で。

璃子 Riko Claire

アウェアネス・インスティテュート

Awareness Institute


ヒプノサイキック

レッスン / セッション


米国催眠士協会・米国催眠療法士協会

認定トレーナー