スピリチュアルの範疇を超え、心理学的にも興味深い体験−それがヒプノセラピー。
誰かに答えを貰うのでなく、実際に自ら体験するセラピーは、そう他にありませんね。
自分にも視えるだろうか? という不安があっても、経験してみると「不思議だけれど 予想以上の体験だった」とおっしゃる皆さん。
皆さんが、誇張して言っているのではないのです。
こうした手法に もし効果がなければ、古代から数千年も 存在し続けることはなかったでしょう。
そして とても重要なこと。
それは ヒプノセラピーは自身が主体的に取り組むものだということです。
自分の代わりに誰かに視てもらって…の占いではなく、霊媒でも 洗脳でもありません。
そのような先入観をお持ちでしたら、それはショー催眠による大きな誤解であることを、私たちヒプノセラピストは お伝えしなければなりません。
自分で感じてみるから 意義がある!という 認識が広まってきたことは、依存でなく 成熟のプロセスにも思われ、好ましい傾向と言えそうです。
自ら体感するから 意義がある
あなたに、観たい映画があるとして、誰かに代理でそれを観てもらい「物語はこんな風だったよ」とあらすじを聞くでしょうか。
既に観察者、この場合は代理ウォッチャーのフィルターを通したものが、あなたに伝えられますよね。
別人である受け取り手のフィルターで、あなたへの情報の解釈が違ってくるかもしれません。
あなたの感情が動くことで(臨場感を感じることで)潜在意識の催眠療法―ヒプノセラピーは機能します。
それがなくてはセラピーにはなり得ず、ただ「あなたの仕事は◇で、△な人生でしたよ」で終わり!
(ああ、そうなんだ)で受け入れるだけ。
ただのファンタジーで終わってしまうのです。
なぜかって、感情も動きませんから。
自分でみること。見ようとすること。
その主体性があれば、もっと多くを発見する可能性があります。
あなたが感じることに意義があり、受け取るメッセージの深さも広さも、感動も違ってくる。
それが、ヒプノセラピーの意義であり、肝心な部分。
すべきは、心理体験なのです。
たとえば、こんなセッション
別人格の 別時代の過去生イメージを、催眠中のあなたは体験しているとします。
セラピスト:では自分の部屋に入って。何が見えるか教えて
あなた:ベッドがあります(セラピストが詳細に誘導します)
セラピスト:壁にはなにか 見えますか?
あなた:絵が飾ってあります
セラピスト:どんな絵? 詳しく教えて
あなた:自分で描いた。線ばかりの抽象画みたいな。 う~ん…あまり意味はない絵です
セラピスト:あなたは絵を よく描くのですか?
あなた:はい、でも好きなだけで、意味はとくになくて。それに上手くないので(現在の意識で上手くないと判断しているようです)
セラピスト:上手くないんですね?
あなた:はい、でも好きなんです。描くのが好きなだけ
さて、現代に戻って…
セラピスト:絵がお好きだったようですね?どんな絵でした?
あなた:線で描いたような、風景とか人物でなくてデザインっぽい感じ。
セラピスト:今でも絵は好きですか?描いていますか?
あなた:いいえ、全然。
(ふと考えてから…)
でも、写真とか好きで、自分でも撮ってみたいと時々、思うんです。
なんか、こう、イメージ写真なんか撮りたいなって…。
そうです!
催眠中は、あなたしか見ることのない情報が、こんなふうに色々と出てきます。
あなたの心が見せてくれるものを見ていきましょう!
あなたの隠れた才能。 心が「好き」と言っていること。
前世ではカメラはなかった時代としても、とにかく過去のあなたは (潜在意識は)そういうものが好き。
技量的にも 経験があったとしたら…現世では少しの練習でも上手だったり、特別な才能もあるかもしれません。
絵を描くだけでなく、写真の構図やデザインにデッサン…。
WEBデザイナーなんていうのも現代らしいでしょう。
前世の時代には存在しなかった職業でも、現代に置き換えれば、似たような方面に才覚があるかもしれませんね。
ヒントはたくさん!
小さなヒントは、他者に前世イメージをみてもらうと、見落とす可能性もあります。
だって、些細な情報は代理ウォッチャーの心には 無意味で些末な情報として、あなたに報告されず、削除される可能性もありますから。
なんといってもこれはあなた自身の物語。
あなたが部屋を見回して、自分で見つけたもの!
あなたの認知に引っかかるものが、あなたに重要な情報なのです。
あなたが自分のことを知りたいとき、ヒプノセラピーは素晴らしい情報を引き出してくれる可能性は十分にあります。
きっと今のあなたにそっくりなパターンを見ることになるでしょう。
叡智の書架、アカシックの記録
では、もうひとつ。
セラピスト:家族をみてください。そこに誰がいますか?
あなた:父親と今はふたりだけ。母は外出してる。
セラピスト:お父様は何をしている人?お仕事は
(ややあって、あることに気付いたようです)
あなた:あ、祖父です! 父は… 今の祖父です。
(その世での父親が、今世のお祖父様のソウルだと直観した様子)
メインのテーマでなくても…
当時の関係性が、嬉しい発見となって心にきざまれます。
自分で気づくと 理解が深まる
あなたはだれかに代理で見てもらいますか?
自分で味わいますか?
あなたのモーメント、ストーリー、どうぞ大切に扱ってください。
潜在意識は、あなた固有の宝地図。
そのモーメントは限定公開。
あなたの叡智の書架だから。
璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー